獣の奏者/上橋菜穂子 ★★★☆☆

「I 闘蛇編」「II 王獣編」「III 探求編」「IV 完結編」の感想をまとめて。

「守り人」シリーズと同様、中世の和洋折衷世界を舞台としたファンタジー
人に慣れない「王獣」という獣と、王獣に心を通わせるエリンという少女の
足跡と、それを取り巻く世界が圧倒的な筆力で描かれる。
面白くてぐいぐい読ませる。


ただ「II 王獣編」だったか、エリンの回想シーンで祖父を「クズみたいなものだ」
という表現が出てきて、そういう汚い表現がちょっと青天の霹靂的な感じがして
違和感があった。


ちなみにI、IIは文庫で出ているが、III、IVはハードカバーしかなかったので
ハードカバーを買った。二人はのっぽで後はちび。