オー!ファーザー/伊坂幸太郎 ★★☆☆☆

父親が4人いる、不思議な家庭の話。


この作品のあとがきで著者自身が明確に語っているのだけれど、
ある時期から、何か「大きなテーマ」がないと作品を作ることができなくなって
しまったそうだ。例えばそれが、「ゴールデンスランバー」や「モダンタイムス」で
あれば国家権力的なものだろう。(「あるキング」や「SOSの猿」では
それが何なのかもよくわからない。)
そして、本人も「こういう言い方は好きじゃない」と前置きした上で、今までの作品を
第1期、「ゴールデンスランバー」以降の作品を第2期としている。


で、この作品は発行時期は遅いけど、作品としては「第1期」の最後の作品という
ことになるらしい。したがって、面白いです。早く第2期終わってくれ。