2008-01-01から1年間の記事一覧

震度0/横山秀夫 ★★★★☆

舞台は地方の警察署。神戸の震災と同時期に発生した警務部長の失踪劇を軸に ストーリーが展開する。 警察という巨大組織、利権、またそれに絡む人間模様が克明に描かれており グイグイ読ませる。横山秀夫という作家は本当に「組織の描写」に優れている。

スプートニクの恋人/村上春樹 ★★★☆☆

女の子と音楽と料理が出てくる、いわゆる村上作品の本流。地中海が舞台。 村上クオリティを維持。

アフターダーク/村上春樹 ★★☆☆☆

都会の夜を軸に様々な人間が交錯する模様を「春樹タッチ」に仕上げた作品。 村上作品の中では本流から逸れる部類に入ると思う。でも村上作品は村上作品。面白い。

チーム・バチスタの栄光/海堂尊 ★★☆☆☆

御存知、医療系ミステリー。ベストセラー作品。 作りは面白いのだけれど、筆力が甘く、内容も軽くて少し物足りない。

動機/横山秀夫 ★★☆☆☆

社会や組織といった「システム」に生きる人間を描いたミステリー。 短編4編を収録。 「陰の季節」と異なり、舞台は警察だけに留まらない。 おもしろい。

陰の季節/横山秀夫 ★★☆☆☆

横山秀夫の警察小説、短編4編収録。 いわゆる「捜査モノ」ではなく、警察組織の中を描いたミステリー?モノ。 面白くて読ませる。

逃亡くそたわけ/絲山秋子 ★☆☆☆☆

精神病病棟を抜け出した博多っ子と名古屋出身(だけど名古屋嫌い)青年2人の逃走劇。 ふつう。

太陽の塔/森見登美彦 ★★★☆☆

京都のダメダメ学生っぷりを粋でまどろっこしい文体で綴る自伝?的作品。 「夜は短し〜」より文章がまどろっこしいけど文章自体はこっちの方が面白い。 恥ずかしながら自意識過剰っぷりには共感できます。

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎 ★★☆☆☆

首相殺害の疑惑をかけられた主人公の逃走劇。2次青春モノ。 時折ツボにはまる言葉は合って面白いのだけれど、さすがに伊坂幸太郎は読みすぎて しまっていて、いささか食傷気味。個人的には「恋人は、昔は毎日連絡を取り合っていても、 別れてしまったら赤の…