2006-01-01から1年間の記事一覧
メディア規制の激しくなった未来を舞台にしたお話。続編。 面白く読めます。
ソフトアバンギャルドな感じの短編集。タイトルがよかったので買ってしまった。 雰囲気は好きだけれど、自分がまだ付いていけていない。
地球外知的生命体の存在を扱ったハードSF。 最初はただのスペースアクションだと思って読んでいたのだけれど、地球外知的生命体が 「非適応的存在」であるという件になるあたりで極上の哲学が顕れる。圧巻。
激化したメディア規制への対抗勢力として武装化した図書館を舞台としたお話。 女の子の描写がよかった。当たり前のことかもしれないけれど、女の子の描写は女の人の方が 的確だと思う。
芥川賞受賞。「はあ、そうですか」的作品。
アラビアを舞台にした壮大なファンタジー。剣とか魔法とかが飛び交ってやたら スケールがでかい。 翻訳ものだけれど古川さん特有の固いユーモアみたいなところも散見され、よかった。長い。 ↑翻訳ものだと思ったら後書きとかも含めて「翻訳ものを装った」創…
自殺屋、殺し屋、パッとしない男の3者が交錯する物語。 何となく物語もパッとしない印象を受けるのだけれど、時折挿まれる印象的なセリフは やっぱり素敵だ。 「僕は君のために、けっこうがんばっているんじゃないかな」
「あと3年で小惑星が地球に落っこちてきて人類は絶滅しちゃいますよ」という状況の中で、 生活する人々のお話。 最近の伊坂さんの作品には「死」にまつわるものが多いような気がします。
対象者が「死ぬ」ことへの可否を本部へと報告するサラリーマンチックな死神のお話。 「ミュージック」が大好き、という設定がおもしろい。
2日かけてひたすら歩き続けるという高校の行事を舞台にした作品。 第2回本屋大賞受賞。僕は本屋大賞を信頼しているのです。 青春っぽさが不快なく読めてとてもよかった。ただ高校生はこんなに 頭よくないだろうと言いたい。
「陽気なギャングが地球を回す」の続編。 前回ほどのインパクトはないけれど主人公グループ4人の話が読めるだけで幸せであります。 饗野さんの「私の言うようにやれ。私がするようにではなく」は名言。仕事で使えそうだ。
主人公が直面する「となり町との戦争」をSFチックに描くことで、 日本の大部分を覆っている「戦争を自身の問題として捉えきれない」空気を 鋭く浮き彫りにした作品。(たぶん) 面白かったのだけれど、主人公の思考描写等が多すぎるように思う。事象のみを…
伊坂幸太郎は基本的には「村上春樹チルドレン」だと思っている。 ただ僕は伊坂幸太郎の方が好きだ。 村上春樹の方が圧倒的な才能で迫ってくる感じはあるけれど、何となくわずらわしさを 感じる部分もある。伊坂幸太郎にはそれがない。これはたぶん僕に才能が…
初めて読んだ伊坂作品。 この人はたぶんドロボウとソフト屋をやっていたんだと思う。
特になんにもないけれど、なんにもないことが幸せなんだろうと思う。
ブーメラン好きにはたまらない一冊。 世界設定で凝っていて、特に今東京に住んでいる人には面白く読めると思う。 古事記をベースにしてるらしいのだけれど自分は全然それに気づかず読んでいた。 今度古事記も読んでみたいと思う。 久しぶりに「草薙の剣」が…
筆力に物足りなさを感じる。テーマとしてはこれも流行りなんだろうと思う。
2005年に読んだ作品でNO.1。本っていいなあ、と普通に思う。
初めて読む古川日出男作品。 やたら話題になっているので、どんなミーハーな作品かと思ったら 結構コアな印象を受ける作品だった。 これが売れるなんて日本人も捨てたもんじゃない。そりゃサンボマスターも売れる。
売れに売れまくっているけど、これは本当に面白かった。 但し作中で展開される知識が極上なだけであって、犯人が誰とか主人公とヒロインが どうなってとか、そういったのはどうでもよかった。
初めて読んだ東野圭吾作品。ラストに結構な大仕掛けがなされていて、 まあまあ楽しめたのだけれどそんなにグッとはこなかった。 たぶん本屋にたくさん平積みされてたのが気に入らなかったんだと思う。
「ユージニア」がとてもよかったので続けて読んだ恩田陸作品。 「ユージニア」とは全然雰囲気が違ったけどまあまあ楽しめた。 お菓子好きの優子さんがよいと思いました。
第2回の本屋大賞を獲った作品だと勘違いして買ってしまった一冊。 読んでいる時も「あーさすが本屋大賞だー」と思いつつ読んでいたので、 それが無意識に作品への好意へと繋がっていったことは否めない。 久々にどきどきする作品で面白かったし、主人公っぽ…
上手い人だなあ、と思う。同い年である。
今まで読んだ伊坂作品の中では1番物足りなかった。 伊坂作品にはさほど感動を求めていない。
饗野が好きだ。「我輩は猫である」の迷亭DNAを受け継ぐ男。
「ハルビン・カフェ」に打ちのめされた勢いで買った一冊。 セカンド・インパクトはこなかった。