2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アラビアの夜の種族/古川日出男 ★★★★☆

アラビアを舞台にした壮大なファンタジー。剣とか魔法とかが飛び交ってやたら スケールがでかい。 翻訳ものだけれど古川さん特有の固いユーモアみたいなところも散見され、よかった。長い。 ↑翻訳ものだと思ったら後書きとかも含めて「翻訳ものを装った」創…

グラスホッパー/伊坂幸太郎 ★★☆☆☆

自殺屋、殺し屋、パッとしない男の3者が交錯する物語。 何となく物語もパッとしない印象を受けるのだけれど、時折挿まれる印象的なセリフは やっぱり素敵だ。 「僕は君のために、けっこうがんばっているんじゃないかな」

終末のフール/伊坂幸太郎 ★★☆☆☆

「あと3年で小惑星が地球に落っこちてきて人類は絶滅しちゃいますよ」という状況の中で、 生活する人々のお話。 最近の伊坂さんの作品には「死」にまつわるものが多いような気がします。

死神の精度/伊坂幸太郎 ★★★☆☆

対象者が「死ぬ」ことへの可否を本部へと報告するサラリーマンチックな死神のお話。 「ミュージック」が大好き、という設定がおもしろい。

夜のピクニック/恩田陸 ★★★★☆

2日かけてひたすら歩き続けるという高校の行事を舞台にした作品。 第2回本屋大賞受賞。僕は本屋大賞を信頼しているのです。 青春っぽさが不快なく読めてとてもよかった。ただ高校生はこんなに 頭よくないだろうと言いたい。